
私たちの新規事業が、世田谷区地域連携型ハンズオン支援事業SETA COLOR LIGHTコースに採択されました。
支援を受けた新規事業
窓の電磁波制御プロジェクト
透明な電磁遮蔽フィルムでWi-Fi環境を改善!
事務所の無線LANがよく切れて困る・・・。そんなWi-Fi環境が不安定な原因は、窓から侵入する近隣のWi-Fi回線かもしれません。不要な電波を窓ガラスで遮蔽すれば、室内の不安定なWi-Fi環境を改善することができます。

アフターコロナで急速に進んだ働き方改革と
これを支えるWi-Fi技術
コロナ禍以降、在宅ワーク(テレワーク)の普及に伴い、これまで働きづらかった、育児をしながらの就労、介護をしながらの就労できる機会が増えました。
と同時にオフィスは省スペース化、フリーデスク化し、Wi-Fiネットワークを活用した無線LAN網が一般化するようになりました。
ところが今、多くの方が負荷の大きいいWEB会議を多用するなど、無線回線に過剰な負荷をかけてしまい、つながりにくいという問題点が生じ始めています。


Wi-Fi回線の改善の歴史
Wi-Fi回線が普及し始めた当初、2.4GHz帯を使用するのが一般的でしたが、様々なノイズも多く、不安定でも当たり前な状況でした。これを改善したのが、今多用されている5GHz帯になります。
ただこの周波数帯はコンクリートを通過し難かったり、遠くまで飛びにくかったりしたため、あちこちに発信機を取り付けてWi-Fi無線網を張り巡らせるようになりました。
そしてユーザーが増えるにつれ、これらのWi-Fi回線が混線し始め、再び無線LANが不安定になるケースが増えてきました。
その後、様々な改善策が試みられておりますが、私たちの新規事業でも、新しいアプローチでこの問題を解決したいと考えています。
Wi-Fi環境が不安定な原因は?
Wi-Fi回線が不安定な原因は、具体的には、右の4つの原因が考えられます。
やみくもに自分の発信機の強度を強めたり、数を増やしたりすると、自分のSSID同士が衝突したり、他人のSSIDへの混在を招いたりして、新たな不具合の原因となり得ます。特に自分で把握できないという点で、隣人のWi-Fi回線からの干渉は非常に厄介です。
原因が異なれば、もちろん改善策も異なります。なので、原因追及こそが改善の第一歩。でも・・・・原因追及こそが、一番難しい課題なのです。


Wi-Fi(5GHz)の干渉はドコから?
Wi-Fi回線の正体である電磁波は、いろんなところから侵入してくる可能性があります。
ただそれでも鉄筋コンクリートや厚めのコンクリートを通り抜ける電磁波は弱く減衰しており、あまり気にならないことが一般的です。ビルや集合住宅の場合、他人のWi-Fi回線の侵入が一番疑われるのは、窓ガラスだったりします。
窓に透明なアルミホイル(みたいなもの)を貼ってみると?
汐留の高層ビルにあるオフィスの会議室で検証してみた結果をお示しします。
元々室内でたくさん検出されていた未知のSSID(Wi-Fi回線)が、窓ガラスに透明な電磁遮蔽フィルムを上手に施工してみると、ずいぶんすっきりしたのがわかります。残っているのは、室内で自分が発信しているSSID(Wi-Fi回線)がほとんどです。
この様に、自室のWi-Fi環境に不具合があって、その原因が外部から侵入してきた他人のWi-Fi回線による混線が原因であった場合は、その侵入経路として一番疑わしい窓ガラスに、私たちが提案する透明な電磁遮蔽フィルムを施工するだけで、大きく改善する可能性があるんです。


この新規事業の最大の弱点は!
私たちのご提案は、ある特定のケースでは非常に有効で、お客様に大変ご満足頂いておりますが、Wi-Fi環境の不具合の原因次第では全く効果がないかもしれません。また新しい着眼点によるアプローチのため、一般的によく知られている対策でもありません。お客様にご理解頂くことが非常に難しいご提案であることが、この事業の最大の弱点となっておりました。
SETA COLORのご支援の下、複数回の議論にお付き合い頂き、この事業を育てるためには、もっと実績を増やした方が良いのか、装備を充実させた方が良いのか、繰り返し議論させて頂きました。その結果、Wi-Fi環境の不具合の原因を調査する装備の充実を図るべきだとの結論に至りました。
Wi-Fi環境は目に見えないだけに、原因分析が難しく、これまで、調査する人、改善させる人が別々になっていることが多かったのですが、これをワンストップにしてしまおうというプロジェクトが走り始めました。
私たちに最適な分析装置を導入!
無償で提供されているWi-Fiアナライザーを活用すれば、Wi-Fi環境の混雑具合は簡単に確認できます。では、私たちに必要な分析装置とは?
干渉が疑われる未知のSSID(他人のWi-Fi回線)が何処から侵入してきているかを確認することになります。
複数のメーカーの装置のデモ機をお借りし、比較検討を行った結果、私たちにとってはこの装置が好適であることがわかりました。この装置、異方性アンテナを取り付けておけば、アンテナの向きによって、指定したSSIDの電波の強さを音とグラフで確認することができます。
つまりこの装置をもって部屋中を歩き回り、一番音が大きくなる向きと場所が明らかになれば、そこが電磁波の侵入経路である可能性が高いことがわかります。そして、その周辺の電磁遮蔽を徹底すれば、室内のWi-Fi環境が改善できると期待できることが示せるようになるのです。
これで、いつも検証実験をしなければわからない・・・という苦労から解放される目途が立ちました。
あ、ご要望頂ければ、今でも検証実験は実施しています。


― 本支援に関連する情報 -

窓の電磁波制御プロジェクト
事務所の無線LANがよく切れて困る・・・。そんなWi-Fi環境が不安定な原因は、窓から侵入する近隣のWi-Fi回線かもしれません。不要な電波を窓ガラスで遮蔽すれば、室内の不安定なWi-Fi環境を改善することができます。

株式会社iPAST
iPASTは、incubation Partner of Advanced Science and Technologyの頭文字が由来です。新技術や新商品、新しいアイデアで挑戦しようとする方と一緒になって汗をかき、新規事業を育てることが、私たちの仕事です。
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代表取締役 高見 和之
大学を卒業してからずっと、新規事業畑を迷い、歩き続けてきた代表だからこそ、これから新規事業に取り組む皆様の良き相談相手になれると思い、iPASTを起業しました。そんなiPASTの代表取締役をご紹介致します。